患者さまと共に患者さまのために

プライバシー確保

当院では、インフォームド・コンセント、セカンド・オピニオンといった情報提供とともに、外来・入院患者さまのプライバシー保護に努力しています。

医療情報の取り扱いで、コンピューターのセキュリティーシステムや種々の規約により慎重を期しております。

外来では、患者さまの呼び出しには個人名をお呼びしないで、番号による呼び出しを行う工夫をしております。電話、郵便物の対応についても教育指導をとっています。

患者さまやご家族の抱える心理的・社会的問題、社会復帰、医療費の負担、施設入所などの問題には、精神科ソーシャルワーカー（精神保健福祉士）による医療相談室を設置して相談に応じています。

また、患者さまやご家族の方の意見を尊重するため、医療サービス全般、苦情、提案など、医療サービス対応事務局が患者さまの立場にたって対応しております。

そして、患者さまやご家族の方から寄せられる声を病院経営に反映させることにより、患者さまとのパートナーシップを高めております。

当院では「医学的根拠を基にした医療」を提供し、「患者さまの権利の尊重」と「患者さまの安全の確保」などに病院をあげて取り組むとともに、患者さまと医療者のパートナーシップの確立を重要な事柄と位置づけています。

「インフォームド・コンセント」「セカンド・オピニオン」「情報開示」などにより患者さまが自分で自分の医療方針を自由に決定できるよう努めています。

病院全体で組織的に、安全管理に配慮するとともに、情報開示制度により知る権利を尊重し、同時にプライバシー確保についても考慮しています。これらのことは医療者側の対応のみならず、患者さまとのパートナーシップが重要なことです。

そのため当院では、患者さまへのお願いを提示しました。わからないことがあれば納得するまでご質問ください。

安全確保のためにアレルギー歴などきちんとお伝えください。いろいろな場所で名前を名のっていただいたり、点滴の確認をしていただくなどの形で診療に参加していただきます。

お困りの点、お気づきの点などありましたら、事務窓口へお申し付けください。ご意見箱に投書していただいても結構です。

是非、より良いパートナーシップを築き上げていきたいと考えています。

根拠に基づいた医療とは、臨床疫学に基づく医療という意味です。臨床疫学は、多くの患者さまから得られた知見を集団のデータとして定量的に表し、これに基づいて行う医療です。

良質な医療の一つの視点として、「技術的に優れた医療の提供」が挙げられます。技術的に優れていることとは、根拠に基づいた正しい医療を正しく提供することを意味しています。

当院では根拠に基づくとともに、豊富な知識と経験、技術により患者さま個々に合わせた診療を行っています。また、セカンド・オピニオンのご希望があれば対応いたします。

当院では、独自に制定した「医療事故防止マニュアル」を基に事故防止の原則を徹底しています。医療安全管理委員会を中心として責任体制の確立、組織的活動方針及び手順の確保、組織的な教育・訓練の実施、問題事例の原因分析・対策、外部との連携、患者さまとのパートナーシップの充実に尽力しています。

院内感染対策に関しても、組織的な管理、医学的な認識、職員への指導に常時取り組んでいます。

当院では、医の倫理の問題に対し、患者さまの人権を守ることを第一と考え、全職員が当院で定めた職業倫理の尊重に努めております。また、すべての患者さまに対し、患者さまの権利について示しています。

知る権利に関しては、インフォームド・コンセントの徹底に努めています。