DPATってご存知ですか?
概要
地震、津波、台風等の自然災害や精神科病院での新型コロナ感染のクラスターが発生した場合等、被災地域、病院の精神保健医療機能が一時的に低下し、さらに災害、感染ストレス等により新たに精神的問題が生じる等、精神保健医療への需要が拡大します。このような場合には、被災地域、病院の精神保健医療ニーズの把握、他の保健医療体制との連携、各種関係機関等とのマネージメント、専門性の高い精神科医療の提供と精神保健活動の支援が必要となります。
このような活動を行うために都道府県及び政令指定都市によって組織される、専門的な研修・訓練を受けた災害派遣精神医療チームがDPAT(Disaster Psychiatric Assistance Team: DPAT)です。
日本では2016年4月に発生した熊本地震の時より、本格的にDPAT本部、チーム員の構成、派遣が行われるようになりました。
新潟県では2021年3月に、さいがた医療センターが災害拠点精神科病院として指定され、DPAT先遣隊は、さいがた医療センター、県立精神医療センター内に設置されています。
今後全国で災害、病院でのクラスター等が発生しDPATの派遣が必要となった場合は、各当道府県からまず先遣隊が派遣される事となります。
2021年4月よりDPAT統括者補佐として院長の佐野英孝が任命されました。またDPAT統括者補佐は他に、佐潟公園病院 院長、南浜病院 院長、末広橋病院 院長が任命されています。
各病院では医師、看護師、薬剤師、公認心理師、精神保健福祉士、作業療法士、事務職員等の多職種がDPATに関する研修会に参加し知識、技能を高めており先遣隊を補佐するチーム員として災害発生時に備えています。
2021年11月の研修会には当院より20名以上の職員が参加しました。「災害は忘れた頃にやって来る」という言葉の通り、職員一人一人が意識を高め万が一の場合に迅速に対応出来るように日々努力をしています。
関連リンク
チーム員は災害時には以下のユニフォームを着て活動します。