精神科について

精神科とは

精神科とは

昔は精神科というと、偏見からくる暗いイメージがあって、最もなじみのうすい診療科目でしたが、現在、特に若い人たちは、抵抗感がなく、他の一般診療科へ行くのとおなじような気持ちで、いろいろなメンタルな問題を抱えたら精神科へ行く、という考えが浸透してきています。

外来にも、いろいろな症状の、いろいろな診断の方が来られます。統合失調症やうつ病・躁うつ病の方はもちろん、強迫性障害や双極性障害、PTSDやパニック障害、認知症の方も多く来られます。

精神科の治療は、外来で通院しながらでの治療と、入院での治療に二分されます。症状の重い方やどうしても必要な場合は入院を勧めます。

また治療は基本的に、お一人お一人の状態に合わせて、薬物療法を中心として、精神療法やデイケアを併用する場合が多い状況です。

いろいろな精神的な症状も、場合によっては、身体的な病気が原因となっている事があります。

脳の病気(脳の出血や脳腫瘍など)によって、精神症状が現れる事もあります。そのため、一般の診療科目の病院と同じような検査や、脳の検査(MRI検査やCT検査、脳波検査など)を行っています。

医師をはじめとする医療スタッフの一方的な指示だけでは患者さまのメンタルな問題の解決には不十分で、患者さまと、お互いにコミュニケーションをとりながら、どのように患者さまの抱えている問題に対応していくかを、一緒に考えていくことが重要です。

精神科と、心療内科、神経内科との違いは?

前項でも取り上げたように、精神科に対する偏見からくる誤ったイメージにより、来院しづらい事を少しでも払拭するために、「精神科」と名乗る代わりに、「心療内科」と名乗る場合があります。

一方、「心療内科」には、二つの意味があります。一つは、前出と同じように、実際の内容は「精神科」と同じであり、ただ「精神科」という呼称を嫌って「心療内科」と名乗る場合。もう一つは本来の狭義の「心療内科」であり、もともと内科の一部門であり、精神面が症状に強い影響を及ぼし、実際に身体的な病変を生じさせるような病気(過敏性腸炎、アトピー、喘息、ストレス性胃潰瘍等)に対して治療を行う科目です。この二つの違いは、受診の際に気を付けなければなりません。

また、「神経内科」は精神症状を扱う科ではありません。脳や神経に原因となる病変のある病気を扱います(パーキンソン病、脳血管障害等)。

最近、一般内科でも抗うつ剤を処方されたり、認知症の方が受診されたりしていますが、それで良くなっている場合は良いのですが、時として、診断や処方が適切でなかったため、こじれてから、精神科へ回ってくる方がおられます。精神的な諸問題を抱えておられる患者さまは、当初より精神科を受診される事をお勧めします。