認知症について

頭部MRI検査とVSRAD

頭部のMRI検査

MRI検査とは

放射線を使わずに磁場と電波を使って体の中を見るため、X線の被ばくがなく、無侵襲で安全な画像診断装置です。

頭部対象の検査では、脳卒中や認知症に深いかかわりのある動脈硬化の発見、クモ膜下出血の原因となる脳動脈瘤や血管異常の発見や無症状の脳梗塞や脳腫瘍など脳の病気の早期発見などに有用です。

当院で行う頭部MRI検査

  • 脳の同じ断面を、3種類の条件で撮影し、脳梗塞・脳出血・脳腫瘍などを見つけます。
  • MRAといい、くも膜下出血の原因となる血管のこぶ(脳動脈瘤)や血管の細いところ(狭窄)を見つけます。(※すべての患者さまに実施するわけではありません)

その他、患者さま、および症状により、追加の検査を行うことがあります。

当院のMRI装置。

当院では、平成7年にMRI装置を導入。

現在の装置(GE製、1.5テスラ)は、平成22年1月より稼働しています。

VSRAD検査

VSRAD(ヴイエスラド)とは、早期アルツハイマー型認知症診断支援システムをいいます。

早期アルツハイマー型認知症では、脳の萎縮が脳の中の海馬(かいば)という部分で特に著明であるため、1.5テスラのMRIにより撮影した脳全体のデータを専用解析ソフトを使用して海馬の萎縮の程度を、正常人のデータベースと比較照合・解析し、数値として表示します。萎縮の程度は、0(萎縮なし)以上の数値で表され、萎縮が強いほど大きな数値となります。

その解析結果により、“VSRAD解析結果レポート”が作成されます。

※このVSRAD検査は、実施できるMRI装置のテスラ(磁場の強さ)が0.5や1.0の装置では不可で、1.5という強さの装置でないと実施できません。

※当院で作成した、VSRAD解析結果レポートの例です。

認知症に対するVSRAD等MRI検査の有用性

  1. 臨床上(症状、各種テストなど)で認知症を疑う場合に、MRI検査の所見も確認することにより、積極的な早期治療に結びつけることが可能となります。
  2. 定期的にMRIでフォローアップ検査を行うことにより、病気の進行度合いや治療効果などを確認することができます。